「じじかく」とは幼子の言葉で「字字書くー字を書く」の意味。

幼かった次男がはじめてしゃべった言葉です。仁王立ちしてペンを握りしめ、意思に燃える瞳をして「じじかく!(字ーじ書く)」と発声しました。幼心に秘めていた想いが一気に噴出したようで、その勢いに感じ入った瞬間でした。「じじかく」ことが何かを生み出し、何かをはじめる力になりそうな。手を動かし、見て、聞いて、感じた、小さな素敵をゆっくり楽しんでゆきたいと思います。


「じじかく」の活動は小さなこどものいる くらしの中から生まれたアイデアを編集した 小さな本「じじかく図画工作手芸手帳」から始まりました。毎日こどもたちと暮らす中で、ちょっとした図画工作や手芸が、子どもたちとおとなたちの繋がりを深め、穏やかな創作の喜びに導いてくれることを実感したからです。 子どもとおとなが 一緒に楽しめる手帳のような本を作りたいと思ったことがきっかけでした。


「じじかく」は、知的障害のある方々が通う福祉施設を、「工房」ととらえて一緒に制作しています。この工房が作り上げる品質が高くて愛らしい、世界一贅沢な手作りのお人形やぬいぐるみを通して、大人やこども さまざまな環境にある方々と 穏やかに繋がり、楽しみや慈しみを共有したいと思っています。やがて芽吹き花を咲かせていくような、感性豊かなしっかりとした地盤を、次の世代に残して行きたいと感じて活動しています。

じじかくの生い立ち

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原  千夏  (はら ちなつ) 


幼少より独学で人形を制作。

のち、人形ブティック「竹取物語」の宮崎優人氏の元で日本人形の技法を学ぶ。2007年図画工作手帳「じじかく」発行。小さなこどもに寄り添う手作りのお人形の制作を始める。作品としての人形制作の他、人形を作るワークショップの講師として活動。くらしの中の人形(ひとがた)遊びが大好き。    

東京都杉並区在住 

国立東京工業高等専門学校卒 

桑沢デザイン研究所卒

人形アーティスト 、イラストレーター